
2013年9月には、山口県萩市でサンルーフから顔を出していた6歳女児が、JR山陰線の高架下のガードパイプに衝突して、死亡する事故が起きている。車の上に子どもを乗せて走行した場合、同様の事故が起きる可能性があるだろう。
自動車の屋根に子どもを乗せて走ることには、どんな法的問題があるのだろうか。山本直樹弁護士に聞いた。
●道交法違反になる可能性が高い
「道路交通法は、貨物自動車の貨物の見守りなどの特定の場合を除き、車両の運転者は、『乗車のために設備された場所』以外に乗車させて、車両を運転してはならないとしています(55条1項)。
さらに、55条3項では、車両に乗車する人についても、その車両の運転者が1項の規定に違反してしまうような方法で乗車してはならないとしています。
ですから、その車両の『乗車のために設備された場所』以外の場所に人を乗車させることは、道路交通法に違反すると考えられます。
これらの法律に違反した場合、運転者については、5万円以下の罰金となります(120条1項10号)。乗車している人についても、2万円以下の罰金または科料にあたるものと考えられます(121条1項6号)」
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