ガス田「樫」:中国が開発継続
合意違反と日本抗議
東シナ海のガス田開発問題で、日中両政府が昨年6月に共同開発の交渉で折り合えず、継続協議となっていた「樫(かし)」(中国名・天外天)について、中国がその後も単独で開発を続けていることが分かった。
日本側は協議継続中の一方的な開発は合意に反しているとして中国側に抗議した。外務省幹部が4日明らかにした。
日本が主張する境界線の日中中間線付近にあるガス田のうち、両国は昨年6月、「白樺(しらかば)」(同・春暁)のほか「翌檜(あすなろ)」(同・龍井)の南側の海域での共同開発で合意した。樫と「楠(くすのき)」(同・断橋)は、中国側が単独開発を主張したため協議は継続となった。
航空自衛隊の調査の結果、中国側が6月以降も樫の開発を継続していることが判明。政府は外交ルートを通じて中国側に抗議した。中国側は、協議が未決着であることを理由に、開発の継続に問題はないと反論したという。外務省幹部は4日、「共同開発で合意しているガス田2カ所の今後の交渉に影響はない」と話した。樫については、05年時点で中国側による開発の準備が相当進んでいた。
◇「固有の主権行使」…中国外務省
【北京・浦松丈二】中国外務省の秦剛副報道局長は4日、東シナ海の天然ガス田「樫」(中国名・天外天)の開発について「争いがない中国の管轄海域に位置しており、開発作業を行うのは中国固有の主権の行使だ」とのコメントを発表した。
秦副局長は「中日双方が共同開発のために継続協議することで原則合意した『その他の海域』には争いのない中国側海域は含まれず、その海域の石油・天然ガス田についても共同開発の問題は存在しない」と主張した。
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